教員を辞めたいと思った5つの理由と、そこから気づいたこと【現役高校教員の本音】

仕事のこと

「先生って安定していていいね。」
「給料も高いんだよね?」
「将来の不安はないでしょ?」

そう言われるたびに、苦笑いをする自分がいます。

こんにちは、くりはら けんです。

現役の高校教員として教壇に立ちながら、何度も「辞めたい」と思ってきました。

今回はそのキッカケを5個、包み隠さずに書いてみます。
同じような気持ちを抱えている先生に届けば嬉しいです。

1.教科で採用されたはずが…。苦しい休日の部活動

教員のキャリアのほとんどで、運動部の正顧問を担当しました。

そうすると待っているのが、当たり前のようにある休日の部活動。

土曜日は練習、日曜日に大会引率。

週末は部活で潰れることもしばしばありました。

私が教員になりたかった理由を思い返してみました。それは、

「数学が好きな生徒を育てていきたい。」
「数学が苦手な生徒をなくす、もしくは苦手感を薄めてあげたい。」

でした。

つまり、数学の授業を通して生徒の成長を支援したいなと思ったからです。

採用も「高校数学」という枠でした。

それなのに、当たり前のようにある、休日の部活動。

ここに大きく負担を感じています。

外からの目1
外からの目1

部活動があるってわかってて、教員になったんでしょ?

外からの目2
外からの目2

自分が経験したことのある競技を担当しているんだから、贅沢言わないで!

…それでもしんどい!!!

「生徒のため」と言うと聞こえはいいですが、自己犠牲で関わっているなという感情がどんどんと大きくなっていきました。

また、経験があるとしても上手に教えられず、生徒からの不満を聞くこともしばしば。

自分のスキルが十分に生かされていないなと感じることが多々あり、このまま続けられない、辞めたいなと正直思ったのです。

2.頑張っても報われない。教員の給与の現実

公務員という立場なので、安定して給与はいただけています。

「生徒のため」という気持ちでいろいろなことに取り組んできました。

だけれども、どんどんと増える業務…。

  • 学習内容の増加
  • 部活動
  • 進路指導
  • 生活指導
  • ICT活用
  • 探究活動
  • 分掌の仕事
  • 学年主任
  • 安全管理
  • etc.

学校の教員が担うべき仕事がどんどんと増えていくのです。

やりたくないとは言ってられません。

それでも、やってもやっても給与は変わりません。

どれだけ成果を上げても給与には反映されないです。

裏を返せば、成果が上がらなくても給与は変わらない。

良くも悪くも「安定」している。

だからこそ、違う世界も見てみたいなと思う気持ちも生まれてきたんです。

3.生徒との距離がどんどん離れていく感覚

これは年数を重ねた中堅・ベテランの先生に当てはまる話かもしれません。

10年以上教員として仕事をすると、新たなポジションで仕事をさせていただく機会があり、今まさにそのポジションで仕事をしています。

そのポジションについて気づいたこと。

「自分の裁量が大きくなった」反面、「生徒との(気持ち的な)距離が離れてしまった」

担任として生徒と関わると、毎日生徒の顔を見て、様子を見て、声がけして…。

このやり取りが楽しかったなと思います。

現在は学校全体を見て、または学年を見て仕事をしていく。

大局を見て仕事をしている。

正直、そこに以前ほどの喜びは感じられなくなっていました。

経験年数を重ねたからこそできる仕事ではあるんだけれども、どんどん生徒から離れていっているなと実感するんです。

今後は、中堅教員として若手教員を育てていくフェーズになるでしょう。

これは仕方がないことではありますが、そこに魅力を感じなくなってしまったのも素直な思いです。

4.「こうなりたい」と思える先輩がいなかった

10年以上教員として仕事をしていろんな先生と仕事をしてきました。

授業が上手な先生
生徒指導に熱心な先生
進路指導が得意な先生
生徒の気持ちに寄り添う温かな先生

いろんな先生にお世話になりましたし、教わったことは多々あります。

では、5年後に、10年後に、「こうなりたい」と思える、目標とする先輩はいるのか?

答えはNOです。

理由はシンプルで、どの先生も、しんどそうにしているんですよ。

気持ちは十分にわかります。
毎日がうまくいく日ばかりではありませんし、人と人との関わりなので正解があるわけではない。

仕事量に困っている姿も見てきましたし、私自身も「しんどい」と口にすることもあります。

そんな姿を見ていると、将来の理想像にはならないなと思ってしまうのです。

くりはら けん
くりはら けん

じゃあ、私自身が目標とされる人になればいいんじゃないか?
楽しく仕事をしている先生になればいいんじゃないか?

こう思ったときもありましたが、私の気持ちは、

教員以外の別のスキルを身に付けたい!
教員じゃなくても生きていけるようになりたい!

と考えるようになってしまいました。

5.教員しかできない自分を変えたいと思った

教員以外の別のスキルとして、いろいろと勉強、発信をしてみました。

  • ファイナンシャルプランナーの勉強 → FP2級、AFPの資格
  • Web制作の勉強 → ホームページ制作のスキル
  • 発信活動 → ブログやXでの発信

今の自分自身を変えたいという思いから行動をしてきました。

そこで芽生えたのは、教員じゃない形で自分の力を生かしたい!挑戦してみたい!という思いです。

もちろん、外の世界に出ることは甘いことではないですし、今想像しているもの以上に苦しいことでしょう。

それでも「教員しかできない自分」ではなく、「外の世界を知っている人」になりたいなと思うんです。

もうすでに、その一歩を踏み出しています。

まとめ:辞めたい気持ちは、次のキャリアへのサインかもしれない

教員という仕事のリアルな本音、いかがでしたか?

現役の先生
現役の先生

そうそう!そんな苦しいこともあるんだよ…。

という現役の先生もいれば…

外からの目3
外からの目3

甘いこと言い過ぎ!
高い給料もらっているんだし、グチグチ言わないでほしい!!

という声もあるでしょう。

甘いことを言っているなという自分もいるかと思います。

でも、苦しい気持ちにフタをして欲しくはありません。

「辞めたい」と思うことは弱さではない。

むしろ「自分はどうありたいか」、「どういう人生を送りたいか」を考えているサインだと、今は思っています。

私自身、今もキャリアと向き合い続けています。

その一つとして、クジラボさんにキャリアカウンセリングをしていただきました。

同じ悩みを持つ先生は、まず↓の記事でキャリアカウンセリングの実体験を読んでみてください。

自分の気持ちを整理するきっかけになるはずです。

働き方のモヤモヤを整理した話|教員のキャリア相談「クジラボ」体験記#1
教員のキャリアに悩んでいる30代が、教員特化のキャリア支援「クジラボ」のセッションを体験。「強みがわからない」「辞めるべき?」という悩みを、プロと話すことで整理していった実体験レポートです。

  1. 休日の部活動のしんどさ
  2. 頑張っても上がらない給与への不満
  3. 生徒との距離感の広がり
  4. 理想の先輩像の不在
  5. 教員しかできない自分への焦り

あなたはどれに当てはまりましたか

もし同じ気持ちを抱えている先生がいたら、ぜひ一緒に考えましょう。

このブログでは、これからも教員×キャリアの話を続けていきます。

くりはら けんでした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました